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テングチョウ6

2014/05/20


 15日に紙に貼り付けた蛹たちもボチボチ羽化を開始しました。蛹ってじっと動かなくて面白みがないと思われがちかもですが、じっくり観察すると、生育過程でいろんな色あいに変化してけっこう楽しめます。といっても羽化前の数日間だけのことで、それまでは外観上の変化はほとんどありませんけどね。



 茶色の蛹の、中の成長の様子が判り始めた蛹です。羽化まであと3日ってとこですかね。



 同じく、羽化まで3日と踏んでいる緑色の蛹。このあと全体的に黒ずんでゆき、羽化が始まります。



 羽化を終えた脱け殻と、中の成長の様子が外から見えるようになってきた初期段階の緑色の蛹。羽化にはあと4〜5日を要すると思われます。
 成長過程で蛹の時期を経験する、内翅類あるいは完全変態昆虫たちは、蛹の時期、体内がドロドロに溶けて再編成されるのだそうです。まさしく完全変態ですね。幼虫と成虫では似ても似つかない動物に生まれ変わるわけですから。大自然の驚異ここにありです。



 新成虫として羽ばたきだすものもあれば、短命を終えたチョウもいます。今回は残念ながら、幼虫の食草を充分に用意できなかったので、産卵はあきらめました。チョウの飼育のエキスパートは、人為的に交配させ、人為的に産卵を促して確実に卵を得るそうですよ。ファーブル先生亡きあと、日本の研究家たちがどんどん虫の飼育ノウハウを確立してゆきます。



 テングチョウは雌雄の識別が比較的判りやすいチョウだそうです。ネットであれこれ調べて、すでに亡くなったチョウの性差を調べてみましょう。
 上の写真中の赤い小さな矢印は、後翅の先端を示しています。オスでは後翅の縁部分が長く直線的ですが、メスでは短くて丸みを帯びます。



 翅を広げて表から見ると、裏面とはずいぶん模様が異なります。これはオスと思われる個体です。aと差した部分に金魚模様がありますね。下が頭で上が尻尾のオレンジ色の金魚です。金魚の頭の部分に丸い小さな突出した部分がありますが、これがオスでは小さいか消失しており、メスではより大きく顕著になるそうです。
 筆者に幼虫や蛹を送ってくださった方によると、自然界ではなかなかメスを得られないけれど、飼育下ではメスの出現率は低くないそうです。野生のメスはオスほどには飛び回らずに目立たなくしているのでしょうか。飼育下でメスがよく出現するということは、自然界でもメスが希少ということではないでしょうし。
 筆者のキリギリスやクツワムシの採集経験でも、メスを得るのはなかなか大変です。啼き声をたてるオスとちがって見つけるのが容易ではないからです。
 前回、大阪府池田市の五月山で、テングチョウの群飛が見られるという話しを記載しましたが、その中にもメスは少ないのでしょうか。

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