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アカマダラコガネ

2014/05/22


 日本の虫ですが、希少種で外国産の多くのカナブンより入手が困難です。日本の甲虫類はカブトムシやクワガタムシ以外は、ほとんとペットトレードに乗らないですから。
 九州、四国、本州の低山地を中心に広く分布しますが、山林の開発等により個体数が激減しており、各府県で絶滅危惧種として登録されています。成虫は春から秋にかけて活動しますが、幼虫は年内に羽化して成虫で越冬するようです。これはハナムグリの仲間としては異例ですが、その形態もひじょうに異例で、その名の通り葉食いのコガネムシみたいです。
 2004年に神奈川産のものを入手しました。採集者の話しでは棲息地を見つけると、そこそこまとまった個体数が得られるそうです。



 ハナムグリの仲間としては中くらいの大きさで、全長20mmていどです。図鑑では赤みを帯びた褐色に黒い斑紋が入る写真をよく見かけますが、入手した個体はいずれももっと明るい色で、赤みのある黄褐色といった感じでした。筆者はむかしからこの虫の色あいをイチゴジャムみたいだと思っていたのですが、いかかでしょう、そうは見えませんか?



 丸みを帯びた形態は、かなりコガネムシ亜科の虫的ですが、それよりも少し偏平なところはハナムグリ亜科的ですかね。



 昆虫ゼリーを食べています。やはり葉食いのコガネムシではありません。ただ、ハナムグリの仲間の特徴である角張った頭部は見られず、その辺りも例外的です。
 形態はコガネムシ的でも、ハナムグリの仲間なのですから、アカマダラコガネの命名は間違っていると思います。そりゃ甲虫類を総じてコガネムシの仲間と言いますけど、それならカブトムシをオオツノコガネと言うようなものでしょう。クワガタはオオキバコガネですか。やはりアカマダラハナムグリと呼称すべきだと思うのですが。



 飼育下では夜行性の傾向がひじょうに強く、採餌も夜が多かったです。日中は木製の餌台の下に潜り込んでいたりしました。けっこう偏食が見られ、よく食べる時期と食べない時期がありました。また、秋以降に夏場以上に活発になったりし、頭を悩ませてくれました。本当に謎が多い虫です。
 土中に穿孔するのも好きで、前肢の符節がすり切れて消失することもしばしばでした。これは他のハナムグリの仲間にも見られる現象です。
 成虫で越冬するということでしたが、11月頃には死滅しました。越冬するのはその年に羽化した新成虫だけなのでしょうか。
 最近になって知ったのですが、幼虫は猛禽類の使い古された巣の下部の排泄物がしみこんで腐朽した巣材に穿孔するそうです。これはまたひじょうに限定的な条件ですね。一般のハナムグリの仲間のように、朽木や腐葉土では繁殖に至らないようですね。

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