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魚類の進化

  最初の脊椎動物の進化は海で起こり、それは魚類というたいへん大きなグループを築きました。最初の原始的な脊椎動物は無顎魚類といわれる、上下に開閉する顎を持たない仲間ですが、その後、強靭な顎と硬い装甲を有した甲冑魚の仲間や、刺状の鱗を持つ仲間、サメやエイ等の軟骨魚類などが次々と出現し、大型で獰猛な海洋動物が古生代の海を支配しました。
 刺状の鱗を有する刺魚類の仲間は、巨大な軟骨魚類の猛攻を逃れて河川や干上がりやすい水域に適応し、補助呼吸器として肺を発達させました。しかし、その肺を浮力調整タンクに変え、洗練されたフォルムと強力な遊泳能力を獲得した真骨類が進化してくると、彼らは再び海洋に舞い戻り、爆発的に数と種類を増やしました。真骨類は魚の仲間の事実上の最終形態であり、現生の魚もほとんどが真骨類です。
 地質時代表記で古生代デボン紀(今から約4億1600万年前から約3億6700万年前)は、魚の時代とも言われていますが、同時期に両生類も進化して来ています。
 真骨類が水中生活者として究極の進化を遂げる一方で、淡水生活に留まり、より浅い水域に逃れて行った仲間は、舟のオールのように柄のついたヒレで川底をかいて前進したり、肺呼吸することによって、泥沼のようなところでも暮らせる術を身につけました。
 彼らは餌が豊富な水域よりも、敵の少ない安全な地を求めて行った結果、大きな魚があまり寄りつかない浅瀬や沼地に進出したのでしょう。そうした負け犬生活者の中から、ヒレを脚に変えた両生類が誕生したのでした。

 魚類は脊椎動物の仲間の8つのグループのうち4つを占め、魚形類とも称されます。最初に誕生した無顎類、甲冑魚の仲間である板皮類、それに軟骨魚類、硬骨魚類の4つです。このうち板皮類は、古生代のうちに滅んでおり、軟骨魚類はサメやエイといったダイナミックな海洋動物(一部淡水魚)を構成しています。硬骨魚類には上述の刺魚類や真骨類が含まれます。
 ただし、最近の考え方では、無顎類を魚類ではなく魚類の前段階とし、脊椎動物を無顎類と有顎類の2つに大別しているようです。で、有顎類7グループのうちの3つを魚形類とするのです。魚形類のうち板皮類は古生代のうちに滅亡しているので、現生の魚類は軟骨魚類と硬骨魚類の2つですね。
 ちなみに有顎類7グループ中、魚形類を除いた4つは、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類で、これらをまとめて四足類ともいいます。


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