ベニカミキリ4
2014/06/10
うちのベニカミキリたちも、飼育を始めてからもうすぐ1ヶ月になります。どの個体もとても元気にしています。6月に入ってから飛来する野生のベニカミキリの姿をほとんど見なくなってしまったのですが、死んでしまったと言うことではないのでしょう。やみくもに飛び回るのは止めにして、竹を見つけて繁殖活動にいそしんでいるのかもしれませんね。
これまでのカミキリムシの成虫の飼育に比べると、本種は長生きしている方です。今もよく食べ、よく飛び回っていますから、これからもまだ長生きしそうです。
自然界では竹に産卵するので、適当な竹を用意してやれば飼育下でも産卵するかもと思い立ち、その辺にあった竹の棒を入れてみました。苗木の添え木として使われていたものですでに枯れた竹です。自然界では枯れたモウソウチクやマダケに産卵するそうです。
乾いた硬い竹をせっせとかじっている姿を時折見かけました。数日すると竹はかじられた傷がたくさん付きました。以前にラミーカミキリを飼っていた時も、同じようにたくさんの噛み傷を木に残していました。あの時は産卵には至りませんでしたが。
竹をデジタルスコープで拡大してみると、硬い棒に見える竹にも、幼虫の餌になりそうな部分がたくさんあります。産卵さえ実現すれば、幼虫が育ちそうですよ。
これは……。竹の黒ずんだ部分を拡大してみると、なにやら粒状のものが集まっているように見えます。しかしこれを卵だと断じるのは早計のようです。これはたぶん糞です。
ベニカミキリは、カミキリムシとしては珍しく、卵を食草の表面に産むそうですが、その代わりに泥で固めて卵を保護するとも聞きます。この黒っぽいツブツブは残念ながらそのようなものではなさそうです。
庭に2頭の死骸が転がっていました。生きていたら飼育動物に加えるのに。ここ数日は生体は見当たらず、死骸をけっこう見つけました。
小型のカミキリムシの成虫は、長く生きても2〜3ヶ月でしょう。この美しいカミキリムシとの付き合いもこの先長くはなさそうです。