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キドクガ

2014/06/12


 むかし、この虫の写真を図鑑か何かで見たとき、翅に茶色のプードルがいる!と思いました。1度そう思うと何度見てもそう見えます。ネットで本種の様々な写真を検索してもやはりほとんどの写真でそれが認められます。前翅は当然2枚あるので、2頭のプードルが向かい合っています。
 今回初めてキドクガの本物に出会いました。たぶん初めてです、記憶ないから。生のキドクガにもちゃんとプードルがいましたよ。



 どう? いるでしょ? 茶色のプードルが2頭。これが見えないって人はおかしいですって。ご自分の目を疑ってください。月面の模様がウサギに見えるよりも百万倍プードルに見えますよ。色もプードルらしい茶色で。



 これはどうですか? なんて最近の目の検査の機械に言われたことありません? プードルの4本の足首に注目してください。ここで模様が途切れているあたりが本種をデザインした人のセンスのあふれるところです。この途切れがプードルの可愛い足元を、より"らしく"表現していますね。

 ということで翅のプードルを納得していただけたところで、本種の生態のお話しです。その名の通り黄色い毒蛾です。幼虫は見目麗しい極彩色の毛虫で、その毛に触れると大そう痛かゆい思いをします。本種ではありませんが、筆者は子供の頃しばしばドクガの仲間の幼虫と格闘して敗北を期しました。指が小さなブツブツだらけになり痛いのかゆいの。蛹化する際は繭をつくりますが、その繭にもところどころ植毛がほどこされてあり、やはり受傷しました。そして成虫はもとより卵にまで毒があるそうですから、まったく手が着けられません。手を着けるものでもありませんけど。
 見てる分にはなかなか可愛い虫で、筆者もその見かけに騙されて、何度も何度も学習しない下等動物のように受傷したものです。だって、繭を見たらその中の蛹に興味がわくでしょう、ふつう。今から思えば素手で触ることもなかったわけですけど。バカな子供だぜ。

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