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コマクサ

2014/06/18


 子供の頃に図鑑で本種を見たとき、その花の形態に驚くと共に妙に魅せられた覚えがあります。図鑑の解説には、荒れ地に強く根を下ろし、少々引っ張っても抜けず、駒(コマすなわち馬)をつなぎとめておけるほどだという誇張が名の由来になったとありましたが、それ以降そのような解説を見たことがありません。その解説を信じて他人に話した筆者はウソ吐き呼ばわりされてしまいました。あれからずっと、この由来について書かれてある記事を探したのですが、どの文献でも、花の形がウマの顔に似ていることが名の由来であると記述されてあります。……筆者はやはり騙されたのでしょうか。



 乾燥した荒れ地や草木の少ない崩壊地などで、小さくうずくまるように自生している姿は、筆者がイメージする高山植物そのものです。こういうのを高山植物って言うのですよ。って言ったらまたウソ吐きになるので、訂正します。典型的な高山植物の形態の1つであるとしておきましょう。



 多くの文献でコマクサの名の由来になっている、ウマヅラな花。言われてみればウマヅラですかね。それ以前に美しさに目を奪われます。周囲の景観とはまったく相いれない優美さです。この美しさと、多くの植物を受け入れない過酷な環境に棲息することから、高山植物の女王とも言われているそうです。気高い花です。



 高山の乾いて冷たい崩壊地では、砂や小石が絶えず動いていて、とても植物が育つ環境ではありませんが、そういうところに好んで根を下ろし、他の植物と共にあることがほとんどない孤高の生き方をしているようです。ほんと気高いです。女王の生育を支えているものは雪解けの水や日差しで、肥沃な土壌は見当たりません。これが山の女王の生き方というわけです。



 崩壊地に根を降ろすくらいですから、やっぱウマをつなぎ止めるという誇張が通るほど強いんじゃないだろうか、と未練がましく汚名返上の機会を伺ったりするわけですが、実際に根の長さは数十センチから1メートルほどになり、崩壊地の下に埋もれた土壌に届くほどのようです。
 同植物園のガイドブックでは初夏の花と分類されてありましたが、GWの時点でけっこうたくさんの花を見ることができました。

 ネット検索していますと、本種の苗が普通に販売されており、栽培が可能であることを知りました。スズランが自生状態で育っているうちの裏庭に植えておいたら育たないかなぁ、なんてかなり栽培に前向きです。ええ、前向きですとも。

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