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オオゴキブリ

2014/07/11


 やっほーい。オオゴキブリだぁ。べとべとのヤマトゴキブリ君が悪印象をばら蒔いてきたおかげで、ゴキブリはなかなか人気者にはなれなかったのですが、海外の様々なゴキブリが輸入されるようになって、彼らのことを嫌いじゃなくなった人も少なくないと思います。かく言う筆者もゴキブリはあれこれ飼ってまいりましたが、身近な動物にしてもっとも可愛いのはやっぱ本種です。



 筆者の家から徒歩圏の林に、本種がたくさん棲んでいるところがあるのですが、夜にそこいらを歩いていると、まれに木の上などに姿を現すことがあります。基本朽木に穿孔している虫が、何をしに外出するのでしょう。彼らの生態はいろいろ謎です。



 終令幼虫です。ひとつ上は若令幼虫ですね。中胸と後胸の外縁が膨らんで翅を形成しつつあります。前胸のくぼみが立派なのでオスでしょう。



 オスの成虫。トゲトゲの肢がしっかりしていて、けっこう痛いです。



 オスの成虫の前面図。シャイなゴキブリたちはたいてい頭を下に向けていて、全面からだと頭頂しか見えません。それよりも前胸背板の隆起とくぼみに注目してください。カッコイイでしょ? 女子にモテモテですよ、きっと。



 翅が欠損している個体は、本種としては標準的です。社会生活の一員である証拠とも言えます。朽木の中に作った孔道の中で、様々な令(人で言うと年齢)が共同生活していて、共食いすることはないのですが、成虫同士はけっこう頻繁に翅をかじり合うみたいですね。これは一種のコミュニケーションなのかもです。すなわち、翅の欠損のない個体は、羽化して間もない若輩者、あるいは流れ者かもというわけで、コロニーに馴染むには、翅をかじってもらうのが最良、みたいな。



 市販の埋め込みマットに産卵木(おそらくシイタケの栽培に用いたホダ木の廃棄されたクヌギ材)を埋め込んだ、いわゆるクワガタムシの産卵セットをそっくりそのまま本種の飼育に流用しますよ。昆虫ゼリーも入れておきます。たぶん食べます。水分補給にもよろしいですし。

 日本に棲息する数十種類のゴキブリのうちのほとんどは、山地に棲む生き物で、衛生害虫とされるものは数種に過ぎません。その中でも生涯を朽木の中で暮らす本種は、雑木林の分解者として重要な役割を担っていると思われます。消化管内にセルロースを分解する細菌を飼っていて、朽木をモリモリかじって物理分解し、それを共生している最近に回して生物分解するわけです。
 今回入手した個体はすべて、愛知県の虫取り名人の方に送っていただいたもので、うちの地元の虫ではありません。また、前回飼育した個体は人工的にブリードしたものをいただいたので、庭虫として記述しています。今回は野生採集個体です。
 前回は、冬場加温して管理したところ、それがかえって虫へのダメージになりましたので、今回は通年常温管理で飼育したいと思います。

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