蛾の襲来2
2014/07/11
今年は早春からかなり気合入れてガの仲間と付き合いましたよ。と言っても山野に分け入って観察や採集なんてことは一切行なわず、筆者の生活圏に向こうから飛来するものを待っているだけというナマクラ観察ですが。いくら家が山の中にあるとはいえ、いちおう綺麗に区画された住宅地に住んでいて、土といえば空き地か公園か庭くらいしかないので、そんなところへ飛来するガなんてたかが知れてると思っていたのですが、正直ガをなめてました。
正直いささか疲れました。ガをネットで検索するのも懲り懲りです。写真もかなり消去しました。その中で比較的チャーミングなものを以下に挙げて、今シーズンのガのお話しは終わりです。
黒くて地味なガですが、触角が大きくてよく目立ちました。
そこそこの大きさのあるヤガです。黒いです。でもクロアゲハなんかほど黒くはなく、焦げ茶色ですかね。
複雑な形状をしています。これも立派な触角を持っていました。
ガの翅はだまし絵になっていることが多いので、見る角度を変えると、平凡な形に見えたりします。
黄色です。色合い的には焦げ目のついたバタートーストです。
黄色です。テカッてます。写真では判りづらいですが、肉眼ではカナリテカッてました。
拡大すると、鱗粉のはげたところがハイライト効果みたいになってテカッて見えたんですね。
ヤガです。キリバの仲間ですかね。そう言えばプライヤキリバたちはもう夏眠に入ったでしょうか。
ガは懲り懲りと言いながら、現在、カイコガとシンジュサンとタケカレハの幼虫を育てています。クスサンとヤママユガの繭(まゆ)も入手しました。ガは幼虫の方が可愛いかもです。
5〜6月にあれほどたくさんいたガたちは、7月に入ってから驚くほど少なくなり、筆者をホッとさせてくれたわけですが、今年のこの観察がなければ、ガの夏眠あるいは夏場のインターバルなんて思いも寄らないことでした。すべてのガが夏期インターバルを設けているわけではないでしょうが、猛暑の最中でも灯火に集って宴会に興じるなんて猛者はそうはいないようです。ビヤガーデンで大騒ぎする人間様とは趣向が異なるようです。
夏眠をとる仲間は、秋になると繁殖行動をはじめ、卵や幼虫で越冬する子孫を残すようです。