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シラホシハナムグリ

2014/07/18


 シロテンハナムグリを送ってもらいました。届いた虫を見てみると、シラホシハナムグリでした。ハハハハハハ。これは怪我の功名です。筆者の経験ではシロテンよりシラホシの方が見つけるのが困難ですから。もっとも虫取り名人に言わせれば、両者の間には発生時期に差異があり、それを把握していればどちらも採集するのに大して苦労しないということです。
 昆虫愛好家の間では、シロテンハナムグリとシラホシハナムグリが酷似していることは有名な話題です。ネットで検索してみると、両者の見分け方について詳しく解説してくれている記述が見つかります。筆者も、むかしはこれほど酷似していてしかも同じ場所にも棲息していて、交雑が興らないのだろうか、とかどちらか一方は不用じゃないのか、とか思っていましたが、じつは両者を巡る問題はもっともっと深刻なのです。
 棲息個体数は多くないものの、ムラサキツヤハナムグリ、ミヤマオオハナムグリもシロテンやシラホシに酷似しており、4つ巴の混戦状態です。シロテンとシラホシの見分け方の記述を読んで、採集した虫がシラホシだと安心している場合ではありません。まだまだムラサキツヤあるいはミヤマオオである可能性も残っているのですよ。ですから、種の同定の解説としては4者を区別して初めて完全と言えます。
 筆者は兼ねてから、簡単明瞭な4者の識別法を持っていました。自分ではそれがとても頼りになると思っていたのですが、最近のネット上の解説では、頭頂や翅鞘、小楯板、あるいは胸部腹面の突起などの拡大写真を用いて、それらの違いについて子細な解説が記述してあります。これら専門的な識別法を見ていると、筆者の簡易的な識別法に不安を覚えてしまいます。
 この簡単明瞭な識別法は、誰も使っていないのでしょうか。
 いちおう紹介しておきましょうか?

 シロテンハナムグリ:頭頂に2峰の山形がある。^^←こんな感じ。他種にはない。
 シラホシハナムグリ:翅鞘中央に顕著な縦の隆起がある。他種では不明瞭。
 ムラサキツヤハナムグリ:上2つの特徴がなく、翅鞘の点刻が密に並ぶ。
 ミヤマオオハナムグリ:上3つの特徴がなく、点刻の少ない翅鞘はすべすべしている。



 ってことで、シラホシハナムグリの写真です。翅鞘の中央に一見してよく判る隆起があって、翅が角張った感じに見えるでしょ? 頭頂も見てください。^^←こんなのがないでしょ?



 メスの上にオスがのっかってHなことになってますが、本種もシロテンほど繁殖力旺盛なのでしょうか。むかし繁殖を試みたシロテンはすさまじかったなぁ。(別項参照)



 撮影なのでちょっと離れてください。あとでゆっくりどうぞ。こうして見ると、オス(右)の方が翅鞘がゴツゴツしていますね。真上からだと、翅鞘の縦筋は隆起というよりもくぼみにみえます。でも角度を変えると、くぼみの縁が隆起のように見え、鉛筆の角のように翅が角張っているように見えます。ひとつ上のオスの写真でそれがお解りいただけるかと思います。また、メス(左)のほうが丸みを帯びて見えるのは、はたして性差なのか写真うつりの具合によるものなのか、勉強不足がゆえここでお答えできません。
 翅鞘や頭頂の特徴については、やはり他種と並べてみるのがもっとも判りやすいです。たまたまシロテンを家の近所で1頭採集したので、次回に写真に撮って並べますね。

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