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自然界

 ヒトの中に、自然界という章を加えることにしました。ヒトも自然の産物のひとつであるがゆえ、人間社会だけを見渡してもヒトの一部しか見ていることになりません。人間界とはいわば自然界における人間の縄張りというだけのものです。
 とは申しましても、自然界におけるヒトとは、といったテーマにそって何か書こうというつもりもありませんで、要はこれまで人間界のカテゴリーに入れて書いていた生物の移動の話しやDNAの話しが、そのカテゴリーからはかけ離れているのではと気づいたからというのが、新章を設けることにした一番の理由ではあります。
 では、自然界という章がヒトの下に位置する以上、ヒトと自然の関わりだとかヒトから見たあるいはヒトを主体とした自然界について書くことになるのかというと、そのつもりもあまりありません。そのように意識しなくとも、筆者と言うヒトが書くのですから、必然的にヒトの目を通した、ヒト主体の自然界の記述になるでしょう。
 既成概念の多くが、むしろヒト主体に自然界を観すぎているような気がします。人間も自然の一部だから自然を大切にしなくちゃいけない、野生の生き物をみだりに移動させて外来種被害やDNA汚染を招いちゃいけない、人間による環境破壊で絶滅に瀕した生物を手厚く保護しなくちゃいけない。これはら自然を愛し大切に思う素晴らしい考え方ではありますが、一方的な見方だけでは、善意も弊害になりかねません。外来種は在来種に悪影響を及ぼすものだからと言って、すでにその地に定着している外来種をせっせと駆除することはむしろ自然破壊でしょう。そもそも在来種と言われる種も、その多くがもともとは外来種でした。生物は進化とともに適応放散してゆくものですからね。緑化促進、絶滅危惧種の保護も慎重に実態を調査して行なわないと逆に自然を破壊してしまうことにもなりかねません。
 こうしたことを書くと、筆者が今ある自然保護意識を批判している、否定しているように思う読者もいるかもしれませんが、筆者はナチュラリストとして人一倍自然の尊さを認識し、その保護に肯定的であるつもりです。だからこそその方法について注意深くあるべきだと考えるわけです。

 この章ではまた、筆者の研究観察対象ではない自然についても書いてゆこうと思います。野鳥や石ころや哺乳動物といったもの、あるいは草原や山、海といった研究観察対象の生活の舞台となるもの。虫ひとつ観察するにもそれだけを見ていても姿形が解るだけです。その食性を知るには食草の生態を学ぶ必要がありますし、発生状況を把握するには気象について知る必要があります。考えてみれば、鳥や獣や自然を研究観察対象外であるとすることの方がナンセンスです。ある虫について観察し記述しているつもりでも、それはすでに自然の一部、自然のある側面について観て書いていることなのですから。

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