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アカアシオオアオカミキリ

2014/08/06


 クヌギの樹液に集まる夜行性のカミキリムシです。幼虫はクヌギの立ち枯れ木などに穿孔します。近縁のオオアオカミキリとは、6肢が本種では赤褐色であるのに対して、オオアオカミキリでは6肢も体と同じく緑色に輝いて色ので、差異は明瞭です。生態的にもほんちゅの成虫が夜行性なのに対し、オオアオカミキリは昼行性のようです。



 黄緑色の金属光沢のある美しいカミキリムシです。30mmていどの大きさがあり、なかなか立派です。6肢のほか、触角や頭部も赤褐色です。これはメスです。



 雌雄を並べてみると、オス(右)の方が緑が濃く鮮やかな色をしています。
 大阪南部で採集した個体を送っていただいたのですが、輸送中の暑さでかなり衰弱してしまいました。



 オスは6肢も触角もメスよりも太くしっかりしています。触角はメスよりも長く、これは多くのカミキリムシに共通する特徴ですね。



 恒例の顔面ズームアップ。複眼がミヤマカミキリと同じように触角基部を取り巻くC字型になっています。頭部は複眼を境に後部が緑色、顔面が赤褐色です。



 この美しい金属光沢は、昼行性向きだと思うのですが。タマムシもそうですが、金属光沢は日差しを受けて輝く熱帯の照葉樹の葉の上で絶妙なカモフラージュ効果があると聞いたことがあります。もっとも日本に棲む多くの金属光沢の甲虫は照葉樹の輝く密林に棲んでいるわけではなく、かつて熱帯性の生き物であった祖先の名残りなのかも知れませんが。この虫が夜行性なのは近縁種のオオアオカミキリと時間差で棲み分けているのかとも考えたのですが、好む気が異なるようなのでもともと競合にはなりません。彼らを夜行性たらしめたきっかけあるいは原因は何だったのでしょうね。
 オオアオカミキリは、標本コレクターの間でも大人気の虫だそうで、ネットオークションでも本種の数倍の値段が付いています。好む食草の関係で見つけるのが困難なのかもしれませんけどね。

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