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十姉妹無残

2013/08/16


 筆者が幼少だった頃のお話し。当時は現在のように様々な生き物がショップに並ぶような社会情勢ではありませんでしたが、小鳥の飼育は今よりも盛んで、多くの家庭が小鳥を飼い、ペットショップには必ず小鳥がいて、小鳥の専門店もありました。今はなんで小鳥の飼育者が減ってしまったのでしょうか。世界中の多くの動物がどんどんペット化されるなか、小鳥の需要が減ってしまったのはなんとも不思議です。一頃、鳥インフルエンザが世間を騒がせたことがありましたが、それ以前から小鳥の姿は一般家庭から徐々に減っていたような気がします。
 で、小鳥の飼育が盛んだった昭和時代の話しに戻りますが、筆者も親戚のおじさんに分けてもらった十姉妹(ジュウシマツ)という小鳥を飼っていました。
 ある時、筆者が繁殖に成功したジュウシマツを、隣家におすそ分けしたところ、数匹いた小鳥が一夜にしてヘビに平らげられるという事件が発生しました。隣家では鳥カゴをベランダに吊っており、大きなアオダイショウがやすやすとその中に侵入して、豊かな晩餐にありついたというわけです。それがなぜアオダイショウの仕業と知れたかというと、推理や憶測ではなく、ご本人が朝まで鳥カゴの中に居すわっていたわけです。満腹になった彼は、鳥カゴを脱出できるほどスリムではなくなっていたのです。
 ジュウシマツたちには可哀そうなことをしましたが、カゴの中のアオダイショウはなかなか可愛い顔をしていました。おとなたちはプリプリ怒っていましたが、筆者にはその神の使いが神々しくみえました。祖母が筆者にヘビは神の使いであると教えてくれました。
 ヘビは水だけで何ヶ月も食せずとも生き長らえると、テレビで言ってました。それにカエルや鶏卵くらいなら調達可能です。時折カエルを捕まえてきて、時折冷蔵庫の鶏卵を失敬すればへアオダイショウの飼育は可能なのでは、と考えた筆者は、これ飼ってもいい? とカゴの中の彼を指さし、母親に物欲しげな視線を送りました。彼女はどえらい剣幕で激怒しました。「アホか、ヘビなんか飼うバカがどこにいる。気持ち悪い」アホとバカを合わせて浴びせられるなんて、えらい言われようです。……神の使いなのに。のちのそのことを祖母に話すと、神の使いは閉じ込めてはいけないと諭されました。
 そして現在は、祖母の言いつけを守らずに、様々なヘビをケージに閉じ込めて喜んでいるわけですが、今から思っても、ヘビを飼いたいと思ったあの頃の筆者に感心します。一般家庭でヘビを飼うなんて、当時は聞いたこともありませんでしたからね。

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