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クロハナムグリ

2014/08/13


 図鑑等でしか見たことがない、筆者にとっては幻のハナムグリです。ネットで調べてみますと希少種として記述している文献は見当たらなかったので、いるところへ行けばいるという虫なのでしょう。ツヤのない黒い体はハナムグリとしてはかなり異彩を放っています。ツヤのない黒といえばビロウドコガネくらいしか思い浮かばないですね。



 全長1cmくらいのたいへん小さなハナムグリです。小さいうえに黒いのでひじょうに目立ちません。以前に飼ったことがあるアカマダラコガネに感じが似ていると思いました。あの虫は赤みのあるベージュに黒い斑紋がありましたが、本種は黒地にベージュの斑紋があり、アカマダラコガネを反転させたみたいです。小さくてあまり動かないところまで似ています。



 腹面は真っ黒。これもアカマダラコガネと同じです。撮影にたいへん協力的で助かります。ある文献に触れると悪臭を出すとありましたが、よく判りませんでした。まったく気づきませんでした。



 前から見ると、前胸部に模様が集中しています。サイズを無視すればアフリカの大型のハナムグリと感じが似ていると思いました。頭頂が小さく2つ突起し、ちょっと変わった形です。



 15cmのプラケースに昆虫マットを敷き、足場として樹皮(クワガタの産卵木からはがしたもの)を置いてやりました。餌は昆虫ゼリー、キク科の花に集まるそうですが、ベニカミキリ同様、昆虫ゼリーも食べてくれるでしょう。



 5頭ほど入手したのですが、ブリードして羽化させた新成虫とのことです。蛹室がマットの中に混ざっていました。かなりきめの粗いマット、ほとんど朽木マットを使用して育てたように見えますが、うちではカブトムシと同じ腐葉土のマットで繁殖に挑戦しようと思います。
 今からでも繁殖行動が観られるでしょうか。成虫はかなり早い時期に羽化し、孵化から2ヶ月そこそこで羽化に至るといいます。8月の今頃羽化した成虫は、活動しないでそのまま越冬耐性に入る可能性も考えられます。ただ、蛹室から出し、餌を与えることによって通常どおり繁殖に参加する可能性の方が大きいとも思えるのです。

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