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孵化

2013/08/22


 アオダイショウの幼蛇は、産卵からだいたい50〜70日ていどで孵化します。ヘビの孵化は一斉に行なわれますよ。同時に産卵された卵から全員一緒に孵化してきます。これはたいていのヘビで同じですね。そう言えば、トカゲやウミガメもそうかな。卵の中での成長プロセスには個性はないようですね。その後、幼蛇たちはそれぞれ個別の暮らしに突入するわけですが、それからの成長速度や性格にはかなり違いが生じます。性格に差異があるということは、後天的な経験での学習が影響するわけで、彼らが節足動物や軟体動物と異なり、行動のすべてを本能に委ねているわけではないということですね。
 なので、生後すぐから飼育すると、ヘビたちはずいぶん人間に馴れてくれます。小鳥の手のりと同じで、生後すぐの教育は大切ですね。もっとも最近は小鳥を飼育する人が少なくなりましたから、手のりと言ってもピンと来ない人も多いです。インプリンティング(刷り込み)について実際に学ぶのに小鳥の繁殖は最も優れた経験なのですが……。
 飼育者にとって孵化の瞬間を観察するというのは、言わば醍醐味ってやつですね。そしてアオダイショウやコーンスネークの場合、孵化の瞬間にうまく立ち会うのはそれほど難しくない気がします。約50日という卵の期間を覚えておいて孵化予定日を頭に入れておき、それが近づくと卵の観察頻度を上げます。爬虫類の卵は鶏卵のような硬質の殻に覆われておらず、胎児の生育に伴って膨らんで行き、孵化間近になると少々いびつな感じになって、初心者でもその異変に気づきます。いよいよ孵化直近ともなると、卵に多数のひび割れが生じ、やがて裂け目から幼蛇の鼻先が見えます。
 自然に孵るのを待ってられないという方は、ここで裂け目にハサミを入れて切り開いちまえば、幼蛇が生まれ出る瞬間に立ち会えるというわけです。ハサミを使うときは中の幼蛇を傷つけないように注意が必要です、言うまでもなく。ま、それほど困難な作業でもないのでチャレンジしてください。
 狙い目は朝です。早朝から頑張らなくても日が高く登ってからでも大丈夫です、たぶん。少なくとも筆者の経験では、目が覚めて朝飯食って、おもむろに観に行けばたいてい彼らは待っててくれていました。
 親とそっくりのプロポーションなのにひじょうに小さい、ミニチュアのヘビが生まれてくる様子はほんとうに可愛くて感動的です。色あいは親とかなりちがってますけどね。白身に漬かっていたので体表は濡れていますが、放っておけばそのうち乾きます。
 さてそれから育てるのが一苦労ですが、哺乳動物の飼育に比べたら全然楽なので、頑張って育ててください。


孵化



上の画像をクリックすると拙著アオダイショウの孵化のページが閲覧できます。

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