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アメンボ

2014/08/20


 半翅目の昆虫は、カメムシやアブラムシのように生涯葉上で過ごすもの、セミのように幼虫は地中生活で短い成虫期を地上で過ごすもの、水中生活者などじつに様々です。地上生活者には植物食のものと肉食のものがいますが、水中生活者は大きなタガメやタイコウチ、ミズカマキリ、コオイムシから小さなマツモムシ、ナベブタムシに至るまで、すべて肉食です。半翅目で一貫しているのは、口器がストロー状をしていて、これで植物の汁あるいは動物の体液を吸うということです。
 そうした半翅目の中にあって水上生活者という特異な特徴を持つのがアメンボの仲間です。水中の水草等に産みつけられた卵から孵った幼虫は、水面を目指し表面張力のバリアーを破って水面にでると、生涯水面生活を送ります。そして水面に落ちた虫や水面近くを漂うボウフラなどが彼らの餌となります。



 アメンボは流れのあまりない池などでよく見かけますが、棲息地ではたいてい群生しています。池の水面に雨が降っているような波紋がいくつもできているのを、目を凝らしてよく見るとアメンボだったりします。アメンボとは雨ん坊のことかと思いきや、飴に似た臭気を放つことに由来するという説もあります。



 目を凝らしてよく見てください。たくさんのアメンボが写っています。アメンボは肢の先に撥水性の油を塗布し、それで水をはじきながら水面に浮いているとも、表面張力を利用して浮いているとも言われます。どっちですかねぇ。アメンボの浮くカラクリを解明する実験として、石鹸水にアメンボを投じるというのがよく挙げられますが、石鹸水ではアメンボは浮くことができず溺死するそうです。結論として石鹸水が肢の油を溶かしてしまうからとか、石鹸に含まれる界面活性剤によって表面張力が失われるからといった理由が挙げられており、結局どっちか判りません。



 アメンボは、水面に落ちた虫の波紋を拾って獲物を見つけると言われています。なので死んだ虫には反応しないとか。群生しているのに仲間の発する波紋を獲物と誤ることはないのでしょうか。



 遠目では、種まで見分けることはできませんが、オオアメンボかアメンボじゃないかと思います。小さな種は水面を歩くように進みますが、大型種は水面を滑走したり時にはジャンプしたりもします。
 彼らには翅がありますが、めったに飛ぶことはありません。棲んでいる水域が枯渇したりすると飛んで他の場所へ移動すると言われています。
 アメンボの越冬は謎だとされています。成虫で越冬することは間違いないものの、その様子を観察した人がいないそうです。水面だと凍結することもあるので、地表で越冬するのではないかと思うのですが。
 昆虫類は海にはほとんど棲息していません。浜辺にはいますが、海水中を泳ぎ回る昆虫なんて聞いたことがありません。ところがアメンボの中には海面で生活するものがいます。塩水はアメンボの肢の撥水機能には問題ないのでしょうか。

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