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ヒグラシ

2014/08/20


 夏の暑さを象徴するかのように暑苦しく大声で啼くセミの仲間にあって、ひじょうに異彩を放っているのがこの虫です。午後の遅い時間から日暮れにかけて、澄んだ美しい声を聞かせてくれます。典型的な森林性の昆虫で、棲息地は限定的になりますから、山にゆかないと声が聞けません。



 ヒグラシの透き通った美しい音色は、とてもセミのものとは思えないほどで、なんだかとても不思議です。どんな清涼剤よりも涼しげです。日本全国に棲息するものの暑さには強くなく、平地と変わらないような暑くて乾いた山地では見ることができません。高い木々が茂り昼なお暗いような山林が理想的です。



 数年前までは、筆者の家でもたまに声が聞けました。ヒグラシの声は間近で聞くと、なかなかの大音量でして、棲息地からかなり離れていても辺りが静かであれば聞こえることがあります。夕刻に山風に乗ってヒグラシの声が漂ってくると、2度ほど気温が下がった気がしました。最近聞こえなくなったのは、山林開発があったからでしょうか。よく解りません。



 ヒグラシの雌雄では腹部の長さにかなりの差があります。メスは他種と同じような体型をしていますが、オスの腹部はひじょうに長くなっており、柔らかくて中が空洞です。後胸にある発音板と腹部の空洞構造が、あの独特の音色を奏でる楽器になっているわけですね。



 能勢のキャンプ場では、たくさんのヒグラシを聞くことができます。棲息地での個体数は多くて、姿を見ることもできますし、捕虫網があれば捕まえるのも難しくありません。林立するスギの古木を見上げながらヒグラシの声を聞きながら、キャンプ場の夜は暮れて行きます。

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