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ヨツユビリクガメ

2014/08/22


 カスピ海〜旧ソビエト〜中国にまで分布し、南へはイラン、アフガニスタン、パキスタンに棲息する小型のリクガメで、ロシアリクガメとも呼ばれています。ロシアなんて聞くと寒冷地の生き物かと思ってしまいますが、そうでもないようです。シモフリスズメというガの近縁種で北海道まで進出している種をエゾシモフリスズメといいますが、エゾ(北海道)と名が付くものの北国の生き物というわけではありません。本州や九州にも棲んでいるのです。



 リクガメの仲間は、高さのある重厚な甲羅を持つものが多いのですが、空気中で自重を支えなければならない上に重い甲羅を持っているというのは、まるで修行みたいなものですね。しかし重厚であることは外敵や気温の変化から身を守るのに高い信頼性があるということでもあり、多くの種類がこのタイプを採用しているのでしょう。



 カメは、かなり知能の高い生き物だと思います。とくにリクガメはそうです。ここで言う知能とは学習能力のことです。では、学習能力の低い生き物が無能化というと、そうとも限りません。そうした生き物は先天的に有する能力がひじょうに優れていて、後天的な学習よりももともとある能力に依存しがちなのです。上の写真は戯れに庭を散歩させたところですが、新しい環境に臆することなく、自生しているタンポポを食べていました。ウサギかっ。



 上は日向ぼっこの様子です。高温のバスキングライトの下で、半分居眠りしながら日光浴するのが大好きです。温度の低いところで体が冷えると、動きが緩慢になり食事もしなくなります。冬の長い地方に棲む個体群は、活動が低下し採餌もしなくなる時期が長期に及ぶことでしょう。



 前足です。その名のとおり、指が4本です。雑誌や専門書等ではヨツユビリクガメと記載されていることが多いようですが、ショップではロシアリクガメの呼び方が目立つ気がします。



 腹面はこんな感じ。前足が長く大きく、後足が小さいところはウミガメと基本変わりませんね。歩行の際には立ち上がって甲羅をひきずることなく歩きますが、前足はかくような動き、後足は蹴るような動きは、水棲のカメと同様です。



 泳がせてみると、水かきの発達していない足でそこそこ器用に泳ぎます。子ガメの頃は週に1回ていどのペースで、こうして温水浴させていました。乾燥した過酷な環境に棲んでいるカメですが、温水浴させると水を飲んだり、排便したりします。荒野に棲む生き物だからといって飼育下でも過酷な条件にする必要はありません。また、荒野に棲む生き物は飲み水を見つけるのが下手くそなので、時折温水浴させることはそれをカバーしてくれます。子ガメやお腹に卵を持っているメスには温水浴は有効だと思います。

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