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アオカナブン4

2014/08/24


 飼育中のアオカナブンたちは、お盆までに死滅してしまいました。繁殖時期はカナブンとほぼ同じで、繁殖活動を終えると、早々に死去してしまうようです。また、死骸が前胸と中胸の境で切断されていることが多いのもカナブンと同様、これはおそらく死去した個体をメスが食べるためだと思われます。メスの仕業と決まったわけではありませんが、繁殖のための栄養補給に同胞の死骸を食べるという行為が理に適っていると思われます。



 死して光沢を失わないなきがらは、マットの上でよく目立ちますね。多くの死骸が前胸と中胸の境で切断されています。中には腹部が切り離されているものもあります。メスが関節の間に四角い頭を突っ込み、柔らかい身の部分を食べるために生じるバラバラ事件ではないかと思います。



 マットの中を探してみましたが、生後まもない初令幼虫が1頭見つかっただけでした。交尾行動は何度か見かけているので、見つけられないだけで他にも卵や幼虫がいるかもしれません。マットはこのまま保管し、またしばらく経ったら調べてみましょう。

コメント
始めまして。
私もカナブンたちの飼育をしているのですが、雄雌別にしていても、死ぬとだいたいの個体が前胸と後胸がいぎれてます。なぜでしょうか。
  • カナブン好き
  • 2015/08/15 8:26 PM
カナブン好き様。
 筆者がメスが栄養補給のために死骸を食べると判断したのは、あくまで仮説です。実際に食べているところを何例か目撃していますが、それはクワガタムシのメスなどが動物質のタンパク質を摂取することから類推し、それならハナムグリの仲間にも同様の生態があるのかも知れないと思いついたからです。
筆者はこれまでカナブンを雌雄分けて飼育したことがなく、前胸と中胸の境で死骸が分断される理由について考えてみたところ、生存中の成虫がその部分に食い込んで中身を食べようとするからにちがいないと、観察結果も踏まえて判断したわけです。
オス同士でも同様の死骸食が生じるのか、前胸と中胸のところで分断されるのはまったく別の物理的事由によるのか、確実に確かめたわけではありません。

 カナブン好き様も、他の理由についてどんなことが考えられるか検討してみてください。筆者もこれからまたあれこれ悩んでみます。
  • 筆者
  • 2015/08/15 11:20 PM
こんばんは。
この前、虫けら屋さんという方(http://lucanidae.blog.fc2.com/)に、なぜこうなるのかと聞いたところ、腐ってるからだそうです。
腐るのを防ぐためには、飼育後、弱ってきている時点で冷凍庫に入れ凍死させるか、酢酸エチルの入った毒ビンに入れて殺すかの二つの選択肢がいいですね。
もっとも、標本にしないのであれば殺す必要ないのですが。萌萌虫筆者さんは標本作製はしないのでしょうか?
追記ですが、ノコギリ♂が、死んだミヤマ♂や、カブト♀を食べてしまってたことがありました。
  • カナブン好き
  • 2015/08/26 8:09 PM
カナブン好き様。
カナブンの死骸の分断について貴重な情報ありがとうございます。甲虫類の前胸と中胸の境界部分は大きな可動域を持っていてよく動くわけですが、死んでしまうとここを関節している筋肉繊維(観察すると膜のように見えますが)が腐敗してしまうのでしょうね。
一緒に飼っている虫の死骸食は、この部分を食い破って行われるようです。
同居中の虫が食べなくても、マットが引っかき回されたりしただけで死骸はたやすく分断されてしまうのでしょう。

 昆虫の標本に関しては若いころはずいぶん作りました。でも今はまったくやりませんね。デジカメで撮影するだけで満足しています。
 標本を作製しても、あとでそれを観察したり研究したりする時間もありませんし、生態の記録については写真で充分かなって思っています。
 筆者が若い頃は写真を撮る方が面倒でコストも高かったので、せっせと標本を作ったものです。
 とはいうものの、標本と写真とでは全然ちがいますから、時間と労力がおありの方は標本を作るべきでしょうね。
 飼育と生態観察がメインの方は、飼育中の虫が死んでから標本に知るのもよいでしょうが。ぜひとも残しておきたい変異型などは殺して標本にする方が美しいものができますよね。
  • 筆者
  • 2015/08/26 11:19 PM
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