マレージャイアントブラックスコーピオン
2014/08/29
アジアの森林性のサソリです。エンペラースコーピオンほどではありませんが、かなり大きくなります。大きなハサミとあいまって黒いザリガニといった風情です。青い光沢があります。
大型で、尻尾も大きいのですが、毒針で獲物を仕留めるのではなく、腕力にものを言わせ、虫を捕獲します。毒性は弱く飼育に危険は伴いません。複数飼育も可能ということです。
オスの尻尾は特徴的で、剛毛がたくさん生えており赤みが強いです。左がオスのものです。
大きなハサミはひじょうに腕力が強く、これが捕食者としての武器です。
サソリダンスです。サソリは交尾ではなく、精子の詰まったカプセルを口移しで受け渡します。メスは1度の交配で、精子を長期間ストックし、何度か仔産します。
複数飼育が可能と言われていますが、交配行動のあとオスはメスに食べられてしまいました。その後もメスは食欲旺盛で、夜行性とは思えないほど昼間でも与えた餌に飛びついていました。
小さな獲物は、ハサミを使わなくても口器の鋏角でしっかりとホールドできます。1頭のコオロギを食べながら、もう1頭ハサミでつかんでいますね。
けっきょく繁殖には至らず、数ヶ月でメスも死去してしまいました。