タカサゴナメラ
2014/08/29
2000年の夏に、懇意にしていたショップで購入したのですが、当時はまだあまり流通していなくて、飼育がひじょうに難しいヘビだと言われていました。ベトナム、ミャンマー、インドの東北部の山林に棲息するヘビで、ショップに人の話しでは日本のジムグリに相当するとのことでした。すなわち地中に潜るのが得意なヘビですね。
マンダリンラットスネーク(あるいはマンダリーナラットスネーク)とも言われ、ひじょうに人気の高いアジアのナメラ属ですが、飼育は至難の業です。
この美しさは、アジアのヘビとしては桁外れですね。温厚で扱いやすい面を除いて、扱いは大変です。ラットスネークなのにマウスに餌づかない、すぐに地中に潜ってしまう。温度や湿度の適応範囲は狭くて健康を維持するのが困難。ひじょうに神経質で飼育者や飼育環境になかなか馴化しない。初心者が手を出せるヘビではありません。って、筆者もあの当時は初心者同然でしたが。
ショップの方のアドバイスで、多湿の部分とひかくてき乾いた部分が層になるように、ミズゴケと
ウッドチップを交互に敷いてみました。また加水したミズゴケを満たしたシェルターも用意しました。ケージの中に放つと、あっという間に地中に潜ってしまい、シェルターは無用でした。
上の写真は腹側の模様です。これは一般的なナメラ属と同じような感じですね。
飼育期間はちょうど半年、その間まったく採餌しませんでした。今なら強制給餌を試みたでしょうね。半年生き長らえたということは、飼育環境はそれほど悪くもなかったように思います。あるいは当時の情報よりも適応性が広かったのかもしれませんし。
そして最近になって、CBが出回るようになり飼育も難しくなくなった、そんな情報を得ました。マウスにも餌づき、普通に長く飼えるCB個体が市販されているというのです。愛好家の執念恐るべしですね。