飼育動物の名前

 ペットを飼っている人が、その写真を携帯電話に入れて持ち歩いているのはよくあることですね。筆者の携帯にもヘビやらトカゲやらの画像が何枚か入っています。動物愛好家同士というのはお互いにニオイでわかるらしく(ニオイといっても臭気そのものではない)、初対面の方が動物の話題をふってくることがけっこうあります。筆者は嗅覚が鈍いですが。その際にペットの写真を見せられたり、見せてくれと言われたりすることがあります。時代ですね。電子ツールのおかげで写真の撮影と持ち歩きが簡単になりましたからね。
 そう言えば、筆者にヘビやトカゲの写真を見せてくれた人はほとんどないなぁ。こんなもん持ち歩くのは筆者くらいなのでしょうか。じゃあ、相手が爬虫類好きを自称するのは、筆者に合わせるための社交辞令なんでしょうか。なんか孤独感にさいなまれて来たぞ。
 写真の見せ合いっこはいいんですよ、これはどういう種類の生き物ですか、という質問ももちろん。でも名前を聞かれると弱りますね。犬や猫や小鳥を飼っている人たちは、飼育動物に名前を付けるのが当たり前みたいですね。飼育動物なんて言い方すると叱られることもあります。家族の一員なんですと。家の表札に動物の名前を併記している人もいますよね。

 筆者の場合は、動物1頭1頭に愛情を注ぐというより、彼らが健康を維持できるように飼育環境を管理する、言わば環境を飼うみたいな接し方をするので、1頭1頭にそれぞれの名前を与えるようなことはまずありません。ヘビの個体ごとの観察およびその記録の際に名前を付けていたことはあるかな。
 こんなふうに言うと、多くの動物愛好家に、冷たいとか愛情が足りないとか、飼われてる生き物が可哀そうだとか言われます。ただ監禁し飼育しているだけだ、なんて非難を受けたことも。いいんですけどね、その指摘もあながち間違いじゃないのかもです。筆者の趣味は、小動物監禁飼育です。
 でもね、思うんですよ。擬人化した可愛がり方が果たして本当の愛情なのか、彼らは名前を呼ばれ抱擁されることにストレスを覚えるようなことはないのかってね。野生環境では絶対にありえない、生物種の壁を越えた共生関係でしかも人間流のやり方に強引に合わせているわけじゃないですか。

 では筆者が、飼育動物を家族のように扱うことに反対かといえば、けっしてそんなことはござんせんのですよ。人と濃密な共生関係にある多くの動物が、健康を維持し野生にいるよりも長生きしているのを見ると、それが不適切な状況であるとは決して言えないです。
 筆者の場合は、幼少の頃から虫や微細な動物を野生から捕獲して来て、小さな入れ物に監禁し飼育し、それを観察するという接し方をして来て、その後もそのやり方をずっと続け、生き物と家族同然の付き合いをする方法に触れたり、それを学んだりしたことがないから、そうしないだけのことなのです。
 ほんと偉いと思いますよ、我が子を育てるように世話をやき、話しかけたり、抱擁したり。そしてそれに動物の方も応え、お互いにいろんなことを学んだり、癒しをもらったり。

 ただね、動物とのよい関係を持つことが素晴らしい経験であったとしても、それを他人に押し付けたり、ご自身の考え方を基準に他人を評価したりするのは良くないと思いますよ。
 動物が嫌いな人、飼いたくても飼えない状況にある人、動物が野生状態にあることを是とし家畜化には否定的な人。大型の動物に恐怖を感じる人もいますし、子供の頃にひどい目に遇ってトラウマになった人もいる。犬猫の糞公害に苦しんでいる人も少なくありません。毛皮のアレルギーを持っている人も。
 どちらかと言うと、筆者は動物が苦手な人の気持ちの方が解るかもです。ふだん動物に接し慣れていなければ、動物というものはちょっと怖いものです。怖くて当然だと思います。どういう行動をとるかつかめない未知なる相手というのは、普通の人間にとって恐怖の対象なのです。それに社会生活の中で、人が動物と直接接する機会に恵まれないことも仕方のないことです。
 だから動物が嫌いな人が、好きな人の気持ちを理解できないのは当然で、好きな人が嫌いな人の気持ちを理解しようとしないのは身勝手というものです。
 筆者は、あらゆる生き物に対して気持ち悪いという感情を抱きませんが、大きなカエルだけは苦手です。幼少の頃に怖い目に遇いまして、彼らと接近遭遇すると右手の力が抜けて鉛筆も持てなくなるのです。カエル怖いです。40年以上もこの恐怖を克服できないでいます。

 飼育動物の名前の話題からずいぶんズレてしまいまいたが、動物との接し方、愛情の注ぎ方、飼育に対する考え方というのはいろいろあって、自分や自分と同じ意見の人が全てではないということを忘れないでほしいものです。動物愛好家として、お互い気をつけましょうね。

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  • 2012/11/15 11:30 AM
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