タマスダレ
2014/09/07
今年の夏は、天候不順続きで大型台風まで到来して、日照時間が短く気温も低かったので、いちおう冷夏と言えるのでしょう。9月に入っても残暑の気配もなく、とくに朝夕はとっても涼しいです。まだこれからどうなるか解りませんけど。そんな折り、ユリ科の白い花が庭のあちこちで花開きました。
最初見たときには、オオアマナが春に続いて再び咲いたのかと思いましたが、花をよく見ると少しちがっています。ネットで検索するのに少々骨が折れました、なかなか見つかりませんでした。それとオオアマナが秋にも咲くことがあるという記述も見当たりません。
タマスダレ、夏から秋にかけて白い花を咲かせる。これですね。ネット上の画像ではもっと花弁の細いものが多く、うちの庭に咲いたそれはずいぶんボリュームがあります。葉は、オオアマナと同様細い長葉です。
それにしても小さな庭に、次から次へと筆者が把握していない花が咲くものです。オオアマナもそうですが、これも植えた覚えがありません。どこからやってきたのでしょうね。
もともとアルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、チリ、ペルーなどに棲息するものを明治時代初期に園芸植物として輸入したのだそうです。日本の風土にもよく合い、人里付近で野生化していることも多いのだそうです。園芸が盛んである以上、外来植物(国内他地域のものも)の自然環境への逸出は増大するばかりですね。
オオアマナほどではありませんが、本種もうちの庭で勢力を伸ばしつつあるように思います。庭の土の中は、様々な種類の球根がひしめき合っています。