アマミヒラタクワガタ3
2014/09/17
前回8月下旬に見た時には、朽木はバラバラに裂けた状態でマットの上に転がっており、細い朽木片の中に2令になったばかりの幼虫を確認しましたが、あれからどうなったでしょう。
プラケースの底の方に穿孔の痕が見えます。
マットの中からよく成長した2令幼虫が数匹出てきました。
朽木片の中にいた幼虫はまだ初令です。幼虫たちは朽木の中で過ごしたあとマットの中に穿孔し、育って行ったのでしょうか。
見つけた幼虫たちは、1頭ずつ菌糸びんに移してやりました。びんの中のマットを少し削って、幼虫がいた周りのマットを少量入れてそこに幼虫を置きます。
幼虫を収容した菌糸びんは、外気にさらすよりはいくらか温度変化の少ない物置の中に収容します。来年の春までこのまま管理するか、冬までに1度菌糸びんを交換してやるかは、餌の消費具合で考えましょう。クワガタムシの繁殖は10年以上やってなかったのでコツが解らないです。
飼育ケースから1頭のメスが脱走してしまっていました。いったいどうやってプラケースのフタを押し上げたのでしょう。そしてそこから3メートルほど離れた場所に置いてあった腐葉土マットが食い破られ、メスはその中に潜り込んでいました。
カブトムシやハナムグリのマットを交換している時に、メスを発見したのですが、なんとメスはその中で産卵していました。産んであまり日数が経っていない卵です。この卵が孵化したとしたら、ハナムグリのマットの中にクワガタの幼虫が発生するなんてことになります。クワガタの幼虫は凶暴なので他の幼虫が食われないようにしなければ。
メスがわざわざ袋を食い破って産卵したということは、腐葉土マットでも幼虫が育つのかもしれませんね。腐葉土マットの中で幼虫を見つけた場合は、そのまま腐葉土マットで管理するとしましょう。
産卵行動の大仕事をこなし、脱走して腐葉土にまで産卵しに行ったメスも、そしてオスも元気にしています。成虫たちは南国の虫なので温室で管理した方が良いかもしれませんね。