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ヒラタクワガタ2

2014/09/17


 本州産のヒラタクワガタです。同時に飼育中の南方亜種とちがってひじょうに広い範囲に棲息しています。南方亜種に比べると小型です。繁殖力は南方亜種ほど旺盛ではありませんでした。メスが3頭もいるのに朽木はいつまで経ってもきれいな姿をとどめています。ただ、穿孔した痕は見受けられますし、カビに覆われることもありません。朽木がいつまでもきれいなままなので、今にいたるまで幼虫の捜索はしていませんでした。



 7月17日の様子。飼育を開始した頃と見た目はあまり変わりません。成虫たちは朽木に沿ってマットに潜り込もうとするので、そのせいで朽木が地表に露出してしまいます。



 8月5日。あまり変化はないですね。朽木の周囲には成虫が穿孔したあとがたくさん見られます。



 1頭のメスが朽木の中に穿孔しています。いちおうやることはやっています。頑張ってください。



 そして今回9月15日。初めて幼虫の割り出しを行ないました。朽木は手で容易に裂けるほど柔らかくなっており、メスが穿孔した痕が見受けられます。メスは朽木に穿孔すると、材部を細かく噛み砕いて坑道に詰めておき、幼虫が食べやすくするという作業をします。たいへんな労働です。



 メスが入り込めないような小さな坑道は、幼虫が掘り進んだ痕でしょう。



 これはかなり規模の大きな坑道です。メスがコツコツと掘り進んだ痕ですね。



 幼虫がいました。充分に成長した2令幼虫です。朽木のきれいに原型をとどめた外観とは裏腹に、かなり早い時期に幼虫は孵化していたようです。



 マットの中にも数頭の幼虫がいましたが、こちらはいずれもまだ小さい初令でした。これは南方亜種たちと逆の現象です。南方亜種たちは朽木の中に遅く生まれた小さな幼虫が残っており、充分に成長した幼虫の多くがマットの中に潜り込んでいました。



 朽木の中にいた幼虫たちはとりあえず菌糸びんに収容しましょう。



 マットの中にいた幼虫は、比較的大きなものだけを菌糸びんに入れます。以前にクワガタムシを繁殖させていた際、小さな初令幼虫を菌糸びんに収容したところ、餌であるはずの菌糸が逆に幼虫を養分にしてしまいました。小さな幼虫たちはそのままマットの中に残しておく方が良いかもしれません。



 クワガタムシは、産卵セットを仕立ててやった場合、必ずしも朽木の中に産卵するとは限りません。マットの中に産むこともあります。今回のようにマットの中に小さな幼虫がいて、大きなものが朽木の中にいたというケースでは、マット産みの幼虫が大きくなってから朽木の中に食い入ったとも考えられますが、メスの産卵行動の最初の方では朽木に穿孔していたものの、そのうちマットにも産むようになったけっか、マットの中にあとから生まれた小さな幼虫が見つかったと考えた方が良いように思います。



 成虫たちは、メスはいずれも健在ですが、オスはもっとも大きなものを残して小さなオス2頭は死んでしまいました。
 野生生活のクワガタムシは、羽化してもそのまま翌年まで蛹室の中でじっとしており、次の初夏に地上に出てきて繁殖に加わり、その秋には死んでしまうと聞きますが、筆者の子供の頃の飼育経験の記憶にまちがいがなければ、野生採集個体を越冬させて翌年まで生き長らえさせています。ただ、オス単独の飼育だったので繁殖に加わっていない個体だった可能性はありますが。今回飼育している、繁殖に加わった野生採集個体たちは今後どうなるでしょう。

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