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サバクアメガエル

2014/09/26


 オーストラリアやインドネシアの乾燥地帯に生息する小型のカエルです。一見して地味だが、白とも白銀とも言うべき体色はなかなか鮮やかで他にはない色合いです。オスは比較的ほっそりとして体に対して頭部が大きく、メスはふっくらとしています。体色は環境や精神状態の変化で黒っぽくくすんだりします。



 2004年9月、そのクリーミーな白さに魅せられて購入しました。お店の説明ではペットトレードに乗ることが極めて少ない珍種とのことでした。



 この透明感のある白、そして鈍い光沢がひじょうに珍しいです。



 乾燥地帯のカエルということですが、あまりそうは思えませんでした。乾燥にも多湿にも適応できそうです。たいていプラケースの壁面にくっついてじっとしています。自然界では雨が降るまでこうしてしのいでいるのでしょうか。左側がメスですが、この時は茶色な気分だったのですかね。



 メスです。餌食いも良好で、どんどん太りました。
 砂漠性の生き物は餌との遭遇率が低いので、餌を見つけたときにはがむしゃらに食べるのだということを聞いたことがあります。砂漠性のサソリなどを飼っていてもそれを実感したことはありませんが、このカエルがよく食べよく太るのを見ていて、それを思い出しました。自然界にいるときよりも餌のあたりが良いので、つい太ってしまうのでしょうか。



 オスです。オスも餌食いは悪くなかったですが、メスほどには太りませんでした。



 とうとうメスはこんなになってしまいました。こんな肥満ガエル見たことありません。
 冬場は、加温して20℃から23℃くらいにしていました。夏場ほどには食べなくなり、食細りに比例して痩せてゆきました。5頭飼っていたうち、1頭のオスが冬場に激痩せして死去しましたが、他の個体は元気に冬を乗り切りました。
 また、ひじょうに大きく育った1頭のメスは、体が茶色くなったまま何ヶ月もそのままで、やがて死去しました。
 オーストラリアでは、日本と夏冬が逆なので、WC個体の彼らにとって日本での暮らしはあまり快適ではなかったかもしれません。頑健種ではありますが、一部の個体は季節の移ろいと共に体長を崩し、拒食に陥りました。
 本国の夏、棲息地ではオスが集団で啼き、その声は耳をつんざくほどになるそうです。飼っていた肥満のメスはお腹に卵を持っていた可能性が大きいと思われますが、食欲旺盛になったのは繁殖と関係していたのかもしれません。しかしながら日本では季節が逆で、卵を孕んでいるにもかかわらず、気候はどんどん寒冷化してゆくわけです。冬場、充分に加温して夏の温度を再現してやれば、オスたちが啼き出し、繁殖を迎えることができたかもしれませんね。

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