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ニッポンマイマイ

2014/08/03


 もともとコベソマイマイと記載していたのですが、その後いろんな文献を参照して、ニッポンマイマイではないかということになり訂正することにしました。ただし、この訂正が正しいのかあまり自信はありませんが。これまでも読者の方々に誤りを正していただいたことがありますが、カタツムリに精通しておられる方、ご意見をお待ちしております。



 日本に生息するカタツムリとしては、殻高のある虫です。上から見るとあまり感じませんが、横から見るとよく判ります。



 黒い柄目が印象的です。殻は柔らかく、カタツムリ食いのマイマイカブリはこれを食い破ってしまいます。って、他のマイマイも殻はあまり丈夫でなく乾燥に対する適応という用途が大きいようですが。



 正面からのルックス。なんだかユーモラスです。殻高がずいぶん高いでしょ?



 飼育レイアウトは、昆虫マットを加水して敷き、コルクバーグを足場兼シェルターとして配し、あとは野菜クズを放り込んでおきます。



 水気の多い野菜が大好きですね。
 じつはマイマイカブリの餌用に入手したのですが、見ていて可愛いのでしばらく飼うことにしました。
 餌用のつもりの動物をついつい飼育動物にしてしまうって、ありがちですよね? じゃあ、マイマイカブリの餌はどうするねん、って話しですが、時折失敬しようかと……。インドヒラマキガイもよく食べるようで、そちらは大繁殖しているので、そちらを優先的に餌にします。インドヒラマキガイももちろん、長年飼い続けている飼育動物ですけどね。

 ところで、ニホンヤモリ、ニホントカゲ、ニホンアマガエルと、和名にニホンと付く動物がけっこういますが、本種はニホンマイマイではネット上でヒットせず、ニッポンマイマイが正しい和名のようです。前々から思っていたのですが、ニホンは漢字で書くと二本です。日本の正しい読みはニッポンです。ニチホンの促音便でニッポンのはずですからね。オリンピックの応援でも、がんばれニッポン、ニッポンちゃちゃちゃ、ですよね。ヤモリやトカゲやカエルがニホンなのは、何かの器官が二本あるからですか? 日本に生息するを意味するなら、ニッポンとするべきですね。マイマイだけがなぜ正確な表記をするのか、学会に文句を言いたいです。

クチベニマイマイ

2014/08/06


 日本のカタツムリとしてはかなり大型です。殻高はあまり高くなく殻径が大きいやや偏平な殻を持ち、明瞭な黒いストライプがよく目立ちいかにもカタツムリらしい形態をしています。和名の由来は殻口のところに赤みがあることに由来しますが、そういう個体にはなかなか出会えません。ずいぶんむかしにも飼育経験がありますが、殻口の赤い本種は見たことがないです。殻口のところが少しだけフリルのようになっているのが、赤みがあるように見えるということかもしれません。



 立派なカタツムリですね。アジサイの葉の上なんかを歩いていると絵になりそうです。ストライプ模様もクッキリしています。



 温室の中のシンクを歩いているところです。カタツムリの歩いた後は粘るのでイヤですね。



 カタツムリの頭部には、ご存じのように大小2対の触角があって、その大きい方(後触角)の先端に目がついています。これは巻き貝としてはなかなか面白い形態でして、筆者が飼育している水棲の巻き貝インドヒラマキガイや過去に飼育経験のある巻き貝たちはすべて触角は1対でその根元に目があります。
 メンテナンスを楽にするために、今回は大きめのプリンカップで飼おうかと思います。プリンカップに野菜を放り込んで、それだけです。あとは時折水洗いして野菜を交換するだけ。気がかりは高温時に蒸し焼きにならないかが心配です。通気孔は確保しますが、それでもかなり通気性は悪くなりますから、熱や腐敗した食べ残しの発生するガスがこもらないか心配です。飼いながら工夫を考えましょう。

コベソマイマイ

2014/08/06


 飼育中のマイマイがコベソではなくニッポンマイマイだろうということになり、ではコベソマイマイってどんなものよということで、ネット上を探し、買い求めました。大きくてずっしりしています。棲息地にもよりますが大きなものでは殻径が5cmくらいにもなり、日本のカタツムリとしては大型です。



 4頭も送ってくれました。メンテナンスの簡素化を考慮し、大きめのプリンカップに餌だけを入れて飼おうと考えたのですが、大きなカタツムリなので2頭ずつ2つのプリンカップを用意してやりました。この方法が上手く行くかどうかは分かりませんが。



 和名の由来は小さなヘソという意味で、殻の裏の真ん中の孔が閉じているか小さくくぼむ程度である様子を差しているとのことですが、どうでしょう、そのように見えますか? むしろかなりでっかいヘソに見えるんですけど。見方が悪いんですかねぇ。



 小松菜とサヤインゲンを入れてやりました。爬虫類たちの餌を一部分けてもらったものです。野菜食いの爬虫類への給餌ペースは5〜6日毎なのですが、このペースで問題なく飼えるでしょうか。食べ残しは腐敗してえらいことになる前に除去してやらないとだめですね。



 お顔です。長い後触角ですね。その先端に目があるのは、巻き貝の仲間でもカタツムリ特有のものです。柄眼目の分類名もこの特徴をとっています。



 どこでも粘着して移動できる自慢の足は、胴部と一体化していますね。



 さっそく小松菜を食べ始めました。緑のウンコしますよ、きっと。

ニッポンマイマイ2

2014/08/06


 先日、コベソマイマイからニッポンマイマイへ種の同定を改めた飼育中のカタツムリたちですが、暑さにすっかりやる気をなくしてしまいまして、みんな休眠状態です。小松菜を与えても食べようとしません。



 飼育ケースのフタに張りついているところです。貝の中にこもって動こうとしません。完全に引きこもり状態です。



 力を加えなくても簡単にはがせます。殻口のところに皮膜を張って、中の湿度を維持しながら休眠しています。自然界でも乾燥した夏場はこの状態で雨を待つのでしょう。



 休眠中の別の個体。ケージの側面にぴっちりと張りつくことによって殻内の保湿を維持していたようで、殻口の皮膜は周囲に残るのみです。



 水洗いしたプリンカップに入れてやると、間もなく活動を開始しました。



 この子は殻口付近が砕けています。筆者が引き剥がした時に損傷したのでしょうか。本種の殻はとてもデリケートです。でもそのうち再生するでしょう。
 本種は、新たに入手したコベソマイマイと比べるとかなり小型ですし、殻もきゃしゃです。この殻は防御のためというより、乾燥から身を守るためのもののような気がします。

アシヒダナメクジ3

2014/08/13


 最近あまり元気がありません。これまでコバエ等防止機能のあるケースに収容したいました。すなわちフタにひじょうに小さな穴が開いているだけのもので、通常のプラケースのようにメッシュになっていないものです。保湿も確保できてなかなか良いのですが、通気性がよろしくないせいで中が蒸れてしまいます。そのせいで元気がないものと思い、通気性の良いケースに入れ替えてやったのですが、やはり元気がないままです。日本でも熱帯域になる南国の生き物が、本州の暑さに耐えられないというのは、単純に考えるとおかしな話ですが、ありがちなことなのです。



 イグアナフード等の人工飼料はあまり食べず、カビさせてしまうだけなので、最近は野菜主に小松菜を与えているのですが、葉の部分をきれいに食べて軸は残します。



 元気のいい時にはたいていプラケースの側面にくっついていますが、最近は地面に伸びていることが多いです。上の写真のこたいは体表が白い粘液で覆われたようになっていて弱っているように見えます。



 別の個体は、ダンゴムシのように丸くなっていました。本種に関してはこのような行動は見たことがありません。なんだか心配です。今の季節日陰の涼しいところでも昼間は32〜33℃くらいあります。彼らにとっては厳しい季節です。

ニッポンマイマイ3

2014/08/15


 カイコガの飼育でお世話になったクワの木を久々に観に行くと、なんとカタツムリが2頭もいました。クワの葉をもらうために頻繁に訪れていた頃にはまったく見かけなかったのですが、いったいどこからわいてでたのでしょう。



 彼らは草食でしかもあまり硬い葉は食べないと思われます。飼育中のカタツムリたちも柔らかい小松菜やキュウリを食べています。ここにいてもクワの葉くらいしか食べ物はないでしょうに。



 ある文献によると、コケなども食べるそうです。なるほど、コケなら多湿な場所に生えていますし、彼らの生活環境にもピッタリです。



 ただ、そのコケがこの辺りには見当たりませんよ。少なくともクワの葉上にいてもコケを見つけることはできません。



 クワの若い新芽を食べるのでしょうか。あるいは食事以外に木に登る理由があるのでしょうか。見つけた個体はいずれも殻径1cmていどの若い個体でした。
 13日に見つけて、本日15日に再度訪れてみるとやはりいました。雨が降ったばかりなので歩き回っていました。彼らが食べられそうな新芽からはほど遠いところで、何をしているのでしょうね。

ハリガネムシ

2014/08/29


 ずいぶん久しぶりに見ました、この変な虫。でも、ハリガネムシって黒っぽくなかったでしたっけ。アルビノってことはないですよね。ネットで調べてみると、白くてもいいそうです。
 カマキリからよく出てきますよね。筆者も子供の頃に見たことがあります。あと、琵琶湖で水中を漂っているのも見たことがあります。



 寄生生物として有名ですが、今回はエンマコオロギから出てきました。しかも4匹も。むかし子供の頃に拾った小犬がお尻から出したギョウチュウに似ていると思いました。



 ハリガネムシは水生動物ですよ。こうして地表に出てきたものは生きて行く術がありません。宿主がうまいこと水辺に接近してくれた場合に、水に帰って生き長らえることができます。



 手に乗せてみました。じんわりと動いています。こうして宿主から出てきた成体は、再び何かに寄生することはありません。彼らが水に帰って、水中に産み落とした卵から孵化した幼生が寄生生物なのですよ。



 水中で孵化した幼生は、水生動物に寄生し、その宿主がべつの捕食者に食べられた場合、それに移動します。寄生生物は一般的に宿主と運命共同体なのですが、このハリガネムシは宿主がやられると、今度はやった相手に寄生するわけです。ハリガネムシの宿主として有名なカマキリは、いったい何を食して寄生被害を被るのでしょうね。灯火に集まるゲンゴロウでも食べたか? エンマコオロギはどうでしょう。陸地に打ち上げられた水生動物の死骸を食したか、あるいは水辺で水を飲んでいて直接寄生されたものか。何にせよ、完全な陸棲動物が水生動物の寄生を被るなんて、不思議な話しですね。

ムラサキオカヤドカリ

2014/10/10


 2005年に沖縄からのいただきもののオカヤドカリの中に1頭だけ本種が紛れ込んでいました。ムラサキオカヤドカリはオカヤドカリよりも大きくなる傾向があるのでしょうか。筆者が幼少の頃には夜店やショップでよく売られており、大きなムラサキオカヤドカリを目にした記憶があります。今回も入手したヤドカリたちの中で本種がいちばん大きかったです。



 彼が使用している貝殻はすでに小さくなっており、体を半分も隠すことができません。今すぐにでも新しい住まいを必要とする状態でした。いろんなサイズの貝殻も一緒に送ってもらったので、適当なサイズのものを新居用に飼育ケースに入れてやることにしました。



 子供の頃に、一度だけ目の前で宿換えするところを見たことがあります。前肢のハサミで見つけた貝殻を品定めし、サイズが適当であると判断すると、一瞬で宿換えしてしまいます。尻尾を古い殻から抜くと、クルリと向きを換えて新しい貝殻に収まります。じつにあっけない引っ越しです。
 今回も引っ越しの瞬間を観察しようと、タッパーに大きな貝と一緒に入れて睨んでいたのですが、けっきょく新居はお気に召さないようでした。



 ヤドカリ君が新居として選んだのは、上の写真左側の小さい方の貝殻でした。自分に合ったサイズのものをきちんと選択できるんですね。



 新居の居心地はいかがでしょう。これでもじゃっかん小さめな気もしますが。ある記述で本種は小さめかあるいは小さすぎる貝殻を好む傾向にあるというのを読んだことがありますが、将来性を考えて大きめの貝殻に住もうという考えはないようですね。



 本種もオカヤドカリも、南国の生き物で、冬場は加温してやる必要があります。
 ムラサキオカヤドカリは、日本固有種とも言われ、海外に愛好家が多いようです。紫色の濃厚で鮮やかな個体は、かなり高価になるとか。
 食性は雑食ですが、やや菜食寄りだと言われています。飼育下ではキュウリやナスといった野菜を中心に、種々のペットフードをいろいろ試してみると良いでしょう。

オカヤドカリ

2014/10/10


 沖縄からのいただきものです。筆者が子供の頃には、夜店やペットショップでよく見かけましたが、現在は特別天然記念物として保護されており、野生の個体を採集することは禁じられているはずです。ただ、指定を受けた業者が一定期間だけ採集を許されているようで、この時期だけショップに出回ります。



 子供のころ筆者は、大人のアドバイスに従い、水を一面に張った容器に島を作って飼育した覚えがありますが、あれは正しくなく、オカヤドカリは水域を必要としないようです。水は水皿に入れて与えるのが良いようです。雑食性で何でもよく食べます。とくにキュウリなどの野菜がすきなようです。
 息子がまだ小さいころ今から20年以上前に、沖縄に帰省した息子の友だちから何頭かもらったことがありますが、その時は砂を敷いた環境で飼っていました。



 今回(2005年)は、サイト等で飼い方を参照し、砂を敷いた飼育ケースに珊瑚石のシェルターや模造枝で地形効果を設けてやり、水皿と餌皿を用意しました。模造の枝を入れてみましたが、思い貝殻を背負って器用に枝をよじ登ります。



 タラバガニって、ヤドカリ下目だって知ってました? ヤシガニに至ってはヤドカリ下目オカヤドカリ科ですよ。ヤシガニはペンチのように強力なハサミと重量級の装甲を持っていて貝殻を背負いませんが、ヤドカリは貝殻を手放すことはありません。危険を感じると貝殻の中に潜り込み、前肢のハサミでフタをします。サザエのフタみたいにピッチリしたフタです。



 ヤドカリは有名な動物で、海洋性の種では海水浴場でもしばしば見かけますが、これがレアな生き物だったらかなりの珍虫ですよね。巻き貝が死去して残した遺品に潜り込んだまま生涯を送るのに特化した生き物なんて、考えてみれば極めて珍しい進化です。しかも貝殻を背負ったまま自由に歩き回り、まるでそれを体の一部にしているわけです。海洋性のヤドカリの中には、貝殻を背負ってさらにそれにイソギンチャクを2〜3匹くっつけて歩き回るものがいますが、こうなるともはやすごすぎて呆れます。



 ケージ内には、様々な貝殻を転がしておきました。だからと言って、取っかえ引っかえしたりはしませんでしたけどね。
 オカヤドカリは、殻の奥に少量の水を貯めていて、それを用い陸上での鰓呼吸をするそうです。なので時折水を交換するので、体が充分につかれるていどの水入れに新鮮な水を用意しておくと良いでしょう。
 交配も陸地で行ない、メスは幼生が孵化するまで抱卵しますが、孵化した幼生は海に放たれます。幼生の間は海洋生物です。そのため飼育下での繁殖は一般的には不可です。

チャコウラナメクジ

2014/11/07


 どこにでもいる軟体類ですね。園芸家や農家にとっては栽培している植物をバリバリ食べる害虫でもあります。這ったあとがネバネバして汚いので、あまり好きじゃありません。同じようにネバネバを残してもデンデンムシは可愛らしい殻を持っているので見栄えがよろしいですが。まぁ、ナメクジが好きって人は多くないでしょう。筆者も庭ではしょっちゅう見かけるものの無視しています。



 ということで、ナメクジです。無視していたいのですが、温室の外に置いてある生き物のケージにいつの間にか侵入していることがしばしばで、けっこうムカつきます。コオロギ類を飼っていると、野菜目当てに入ってきます。でも防虫シートをしているのにどうやって侵入するのでしょう。シートが破られた形跡もないのに。魔物か。



 クマスズムシの飼育ケースに、4cmていどのなかなかでかい個体が3頭も侵入していました。ほんと侵入経路が判りません。使用しているマットは市販のもので、その中に幼虫が紛れていたようなことはないと思われます。では産卵用に入れた草の茎の中に幼虫がいて、それが育ったのでしょうか。こんなでかくなるまで気づかなかったのでしょうか。



 クマスズムシのシェルターとして入れておいた木の裏側に産卵していやがりました。透明感のあるなかなか美しい卵です。



 拡大してみました。中に幼虫が育っている様子はなく、産卵からそれほど時間が経っていないようです。



 クマスズムシの産卵床にしてあった草の茎の上にも産卵しています。このまま放置すると、ケージ内はナメクジだらけになっちまいますね。それは不本意なので、退散いただくことにしましょ。ナメクジの孵化を観察してみるのも悪くはないですけどね。

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目次

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